境界侵犯的ワイン

どちらも日本人の手になるものではあるのですが逆説的ではありますがそれは抜きにしてもいいと思う。作者の名前を一回消して考えてみるのはワインについてはとても有益です。まずはこの2本をどこかで見かけたら是非飲んでみてください。話はそれからでもいいですよね。どちらも批判は覚悟のうえだよなという味わい。ブルゴーニュのネゴシアンが造るシラーと長年ニューワールドのワインに携わった方がオレゴンで造るトゥルソーとピノ・ムニエの混醸。とても境界侵犯的なワイン。どちらも従来の境界線を大きく揺さぶりワインの産地や品種のイメージというか概念を大きく更新してくれそうな気がしています。今、同じ様なことをいろんな地域でいろんな方が形を変えそれぞれに創意工夫をくわえながらそれぞれが試みています。これは共時的現象として見ておいた方がより楽しめます。この2本でいうとある意味控えめな味わいなのにその射程は広く遠くまで届きそうで。受容する一方だったところから一歩踏み込んでこういうのもあってもいいのではというこちらからの返礼ですよね。たぶんこれから大きくワインの世界地図が変わるであろう兆候の一端です。これだからワインは面白い。 - from Instagram

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どちらも日本人の手になるものではあるのですが逆説的ですがそれは抜きにしてもいいと思う。作者の名前を一回消して考えてみるのはワインについてはとても有益です。まずはこの2本をどこかで見かけたら是非飲んでみてください。話はそれからでもいいですよね。どちらも批判は覚悟のうえだよなという味わい。ブルゴーニュのシャントレーヴが造る南フランスのシラーと長年ニューワールドのワインに携わった方がLost and Foundの名前でオレゴンのジ・アイリー・ヴィンヤードのブドウで造るトゥルソーとピノ・ムニエの混醸。とても境界侵犯的なワイン。どちらも従来の境界線を大きく揺さぶりワインの産地や品種のイメージというか概念を大きく更新してくれそうな気がしています。今、同じ様なことをいろんな地域でいろんな方が形を変えそれぞれに創意工夫をくわえながらそれぞれが試みています。これは共時的現象として見ておいた方がより楽しめます。この2本でいうとある意味控えめな味わいなのにその射程は広く遠くまで届きそうで。受容する一方だったところから一歩踏み込んでこういうのもあってもいいのではというこちらからの返礼ですよね。たぶんこれから大きくワインの世界地図が変わるであろう兆候の一端です。これだからワインは面白い。