
はじめに ― ようこそパセミヤのホームページへ
初出:2017年2月14日/更新:2026年6月19日
「ホットプレートでお好み焼きを焼くときのコツ」で検索してたどり着いてくださった方へ。ご覧いただきありがとうございます。
先に要点だけまとめると、ホットプレートは最初に200〜250度までしっかり熱し、生地をのばしたら160度前後に下げて蓋をし、じっくり火を入れます。大きく一枚で焼くより、小さく分けたほうが失敗しにくく、焼いている途中に押さえつけないことがふんわり仕上げる一番のポイントです。焼き上がりは、表面を軽くたたいたときの音の変化で見ます。
このページを書いているのは、大阪・中之島でお好み焼き店を営んでいる「パセミヤ(Pasania)」です。中之島ダイビル3階で、ガスと鉄板を使って一枚一枚焼き上げる小さな店をやっています。私たちのお好み焼きは、料理メディア『料理通信』のレシピ連載でも紹介していただきました。そこでお伝えした考え方は、フライパンでもホットプレートでも基本は同じです。
普段お店で大切にしている「おいしく焼くための考え方」を、ご家庭のホットプレートでも再現できるようにまとめました。検索でお越しの方にまず役立つよう、この後すぐに焼き方のコツを紹介します。ご家庭での一枚が少しでもおいしくなれば嬉しいです。
読み終えて「お店の味も気になった」という方は、ページの最後にパセミヤのご案内があります。中之島へお越しの際はぜひ。

まずは1枚分から ― 家庭向けの基本レシピ(豚玉・直径20cm)
元の配合は「イベント時の3枚分」なので量が多めです。まずは作りやすい1枚分からどうぞ。割合の考え方は同じなので、人数や好みで使い分けてください。
生地
- 野菜だし … 25ml
- 薄力粉 … 25g(製菓用の国産薄力粉だと、なめらかで粉っぽさが出にくい)
- ベーキングパウダー … 小さじ1
- 山芋(すりおろし)… 小さじ1
具材
- 豚バラ薄切り肉 … 40g
- キャベツ … 180g
- 卵 … 2個
- 天かす・紅ショウガ … 各少量
- サラダ油 … 大さじ2
- お好み焼きソース・削り節・青海苔 … 各適量
焼くときのポイント
- ホットプレートを200〜250度まで上げ、軽く煙が出るくらいに熱します
- 大きく一枚で焼くより、小さく何枚かに分けるほうが火の入り方のムラが少なくなります(パセミヤでは3枚に分けています。分量はこのあとの「割合・分量」をご覧ください)
- 生地をのばしたら蓋をして、温度を160度くらいまで下げます
- 外側が焼けて色が変わったらひっくり返し、また蓋をします
- 火の当たりにムラが出やすいので、ときどき動かしてムラをならします
- 理想は、のばしたらあまり触らず、ひっくり返すのは3回くらい。テコで押さえつけない・ペタペタ触らないのが、ふんわり仕上げる最大の秘訣です
- 表面を軽くたたいて音が変わったら、火が入ったサインです
- 焼き上がりまで、だいたい15分前後が目安です
火力について
火力は瞬間的に高いほうがよいとされています。パセミヤが使用しているホットプレートは一台1350Wのもの。お好み焼きのレシピはシンプルなので、ご家庭の機種や好みに合わせて調整してください。
キャベツの切り方(動画)
お好み焼きの食感を左右するのがキャベツの切り方です。パセミヤ流の切り方を動画にまとめました。あわせてご覧ください。
生地について
粉と出汁は1:1を目安に。小麦粉の種類や仕上がりの好みによって調整します。目分量ではなく一度きちんと計量し、そこから増減して好みのバランスを見つけるのがおすすめです。
- 薄力粉は必ずふるいにかけてからだしと合わせると、ダマと粉っぽさを防げます
- だしと粉は氷を当てながら混ぜ、グルテンの発生を抑えると、ふんわり仕上がります
- 具材と生地は「混ぜる」と「和える」の中間のイメージで。卵を潰しながら、空気を入れるように縦にさっくり。小さい泡が出てきたら混ぜ終わりの目安です
割合・分量(イベント時の配合)
お店のイベント出店時の配合は次のとおりです。
- 刻んだキャベツ … 約250g
- 生地(中力寄りの北海道産小麦粉+野菜の出汁で練ったもの)… 70〜80g
- 鶏卵 … Sサイズの場合3個、M〜Lサイズの場合は2個
- 煮込んだ牛すじ(煮汁を含む)… 90g
- 天かす・紅ショウガ … 少量
ポイントは、具材は直前まで冷やしておき、焼くタイミングでそのつど混ぜること。早く混ぜすぎると生地がダレてしまいます。生地を練るときは、外側に氷水を張ったボウルを当てて冷やしながら練ると安定します。
混ぜて、のばす(動画)
生地と具材を混ぜて、鉄板にのばすところを動画にしました。「混ぜると和えるの中間」の感覚や、のばし方の参考にどうぞ。

よくある失敗と対処
ホットプレートでお好み焼きを焼くときに、つまずきやすいポイントと対処法をまとめました。
べちゃっとして、ふんわりしない
多くは水分と混ぜすぎが原因です。キャベツは切ったあと出てくる水気を軽くきり、生地は「混ぜる」と「和える」の中間でさっくりと。粉と出汁を計量し、ゆるすぎないか確認しましょう。氷を当てて生地を冷やすと、ふんわり仕上がります。
ひっくり返すと崩れる
生地がやわらかいので、触りすぎと早すぎる裏返しが崩れる原因です。外側が焼けて色が変わるまで待ち、ヘラで押さえつけないこと。崩れそうなときは一度お皿に移してからホットプレートに戻すと失敗しにくくなります。
外は焼けているのに、中が生焼け
温度が高すぎるか、生地が厚すぎるサインです。のばしたあとは蓋をして160度くらいまで下げ、蒸し焼きにしてじっくり火を入れます。大きく一枚より、小さく分けて焼くとムラなく火が通ります。
焼き上がりの見分け方がわからない
表面を軽くたたいて音が変わったら、中まで火が入ったサインです。目安は焼き始めから15分前後。串を刺して生地がついてこなければ完成です。
焦げてしまう
最初の高温(200〜250度)のまま焼き続けると焦げます。のばしたら温度を下げるのが基本。ソースは焦げやすいので、焼き上がってから塗りましょう。
パセミヤはこれまで、数々のイベントでホットプレートを使ってお好み焼きを焼いてきました。ここでご紹介したのは、その経験から生まれた“パセミヤ的”な焼き方です。とはいえ、お好み焼きの焼き方に正解はひとつではありません。ご家庭のホットプレートや火加減、お好みの具材に合わせて、ぜひあなたなりの工夫やアレンジを楽しんでください。このページが、その入り口になればうれしいです。
ご家庭の一枚から、お店の一枚へ ― パセミヤのご案内
ここまでお読みいただきありがとうございました。
パセミヤは、鉄板で一枚ずつ焼き上げるお好み焼き店です。ゆっくり、じっくり火を入れたキャベツの風味や、煮込んだ牛すじ・北海道産の小麦粉、平飼いの鶏卵、野菜と昆布のおだやかな味わいの出汁など、素材を厳選。中之島へお越しの際は、ぜひ普段の営業のパセミヤにも足をお運びください。
パセミヤ(Pasania)
- 住所:大阪市北区中之島3-3-23 中之島ダイビル3階
- アクセス:京阪電鉄「渡辺橋」駅より徒歩1分
- 電話:06-6225-7464
- 営業時間:平日 17:00〜21:30 / 土日祝 15:00〜21:30
- 地図・口コミ:Googleマップで見る
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