「甲州って日本のぶどうですよね」とよく聞かれます。そうなんですけど、ほんとうのところを調べていくと、母方の血筋は東アジアの野生のぶどうにさかのぼって、ヨーロッパのぶどうと長いあいだ混じり合うなかで、いつのまにか「甲州」と呼ばれる一本になっていた、らしいんです。
第10回では、甲州や龍眼、それに大阪にいまわずかに残っている「紫」というぶどうを、並べて見てみました。測ってもなお、甲州と同じなのか違うのか決まらないものがある。その「決まらなさ」を、無理に答えを出さずに書いています。
ワインを「どこそこ固有の」と言う前に。一杯のぶどうが、どれだけ長く、いろんなものと関わってここに在るのか。よかったら、のぞいてみてください。

note : 葡萄のかたわらで 第10回|甲州とその隣人たち ── 中心と周縁という概念の終わり

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