ホットプレートで焼き上げたお好み焼き

初出:2017年2月14日/更新:2026年9月23日

ご家庭のホットプレートでも、キャベツの風味を残しながら、ふんわりとしたお好み焼きを焼きたい。大阪・中之島のパセミヤが、イベント出店などでホットプレートを使ってきた経験から、焼き方のポイントをまとめました。

まずは焼くときの要点、そのあとに家庭向けの材料と作り方をご紹介します。

先に要点 — ホットプレートで焼くときのコツ

  • 最初は200〜250度を目安に予熱。お使いの機種の設定範囲と取扱説明書に合わせてください。
  • 生地をのばしたら160度前後に下げて蓋をし、じっくり火を入れます。
  • 返しにくいときは、小さく分けて焼くと扱いやすくなります。
  • 焼いている途中は押さえつけず、触りすぎないこと。
  • 焼き時間は15分前後が目安。大きさや厚みによって変わるので、中心まで火が通ったことを確かめます。

店ではガスと鉄板を使って一枚ずつ焼いていますが、材料の合わせ方や、押さえつけずに火を入れる考え方は、ご家庭でも活かせます。『料理通信』でご紹介したフライパン向けのレシピも、後半でご案内しています。

家庭向けの基本レシピ(豚玉・直径20cm)

まずは1枚分の配合です。人数に合わせて分量を増やし、生地と具材は焼く直前に、一枚分ずつ合わせてください。大きく焼くのが難しければ、この分量を小さく分けて焼いてもかまいません。

家庭向けの基本レシピで作る豚玉のお好み焼き

材料(直径20cm・1枚分)

生地

野菜だし
25ml
薄力粉
25g
ベーキングパウダー
小さじ1
長芋(すりおろし)
小さじ1

具材など

キャベツ
180g
卵
2個
豚バラ薄切り肉
40g
天かす・紅ショウガ
各少量
サラダ油
大さじ2

仕上げ(お好みで)

お好み焼きソース・醤油・ポン酢など … お好みのものを適量
削り節・青海苔 … 各適量

薄力粉は、製菓用の国産薄力粉もおすすめです。野菜だしの作り方は、『料理通信』の掲載レシピでご紹介しています。

作り方(7ステップ)

  1. 材料を冷やすキャベツ・卵・野菜だしは、冷蔵庫で冷やしておきます。キャベツは刻み、水気が出ていれば軽くきります。
  2. 生地を作るボウルに野菜だしを入れ、外側に氷水を当てて冷やします。ふるいにかけた薄力粉を少し加えては混ぜ、これを繰り返します。途中でベーキングパウダーを加えて混ぜ、残りの薄力粉も少しずつ加えながら練り上げます。最後にすりおろした長芋を加え、混ぜ合わせたら生地の完成です。
  3. 具材と合わせる(焼く直前に)器にキャベツを入れ、その上から分量の生地、鶏卵、天かす、紅ショウガを加えます。材料をすべて入れてから、「混ぜる」と「和える」の中間のイメージで混ぜていきます。卵を潰しながら、空気を入れるように縦にさっくりと。小さい泡が出てきたら混ぜ終わりです。合わせてから長く置くと生地がダレるので、焼く直前に混ぜます。
  4. 豚肉を焼くホットプレートを200〜250度を目安に予熱し、サラダ油を引いて豚バラ肉を広げます。機種の設定範囲と取扱説明書に合わせて調整してください。
  5. 生地をのばす豚肉の上に生地を丸くのばします。直径20cmほどが目安です。蓋をして、温度を160度くらいまで下げます。
  6. 裏返す外側が焼けて色が変わったら裏返し、また蓋をします。テコで押さえつけないこと。何度も返さず、裏返すのは3回くらいまでを目安にします。
  7. 焼き上げて、好みの味で仕上げる焼き始めから15分前後が目安です。表面を軽くたたいたときの音の変化も参考になりますが、それだけで判断せず、豚肉と生地の中心まで火が通っていることを確かめます。焼き上がってから、お好み焼きソースや醤油、ポン酢など、お好みの味でどうぞ。青海苔や削り節も、お好みで添えてください。

仕上げは、ソースでも、醤油やポン酢でも

仕上げは、お好み焼きソースのほか、醤油やポン酢もおすすめです。いくつか小皿に用意して、一枚を取り分けながら食べ比べてみても楽しいと思います。

具材や焼き加減だけでなく、仕上げの味も、その日の気分や食べる人の好みに合わせて。それぞれのご家庭で、それぞれのスタイルのお好み焼きを楽しんでいただけたらうれしいです。

混ぜ方とのばし方(動画)

「混ぜると和えるの中間」の感覚は、動画のほうが伝わりやすいかもしれません。店の鉄板での作業ですが、混ぜ方とのばし方の参考にどうぞ。

@pasania.osaka

お好み焼きをまぜてのばすところを解説とともに。 やり方は店によって様々で、フタをするところもあります。 正解があるわけでは無いです。 うちは両親がやっていたやり方をそのまま受け継いでます。 #お好み焼き #パセミヤ #日本ワイン #pasania #大阪グルメ

♬ オリジナル楽曲 – Pasania – Pasania

うまく焼くためのコツ

手順のなかでも、とくに仕上がりを左右するところを補足します。

温度を下げたら、触りすぎずに待つ

最初はしっかり予熱し、生地をのばしたら温度を下げる。この切り替えが大切です。高温のまま焼き続けると、表面ばかりが先に色づいてしまいます。蓋をして、内側にもじっくり火を入れてください。

焼け方にムラがあるときは、形が落ち着いてから位置を少し変えます。ただし、動かすことと、押さえつけることは別です。テコで押したり、表面をペタペタ触ったりせず、必要なときだけ扱うようにします。

大きさと、ホットプレートの火力

大きく一枚で焼くのが難しいときは、小さく何枚かに分けてみてください。裏返しやすく、焼け具合も確かめやすくなります。店のイベント出店でも、ひと仕込みを3枚に分けて焼いています。

パセミヤがイベントなどで使っているホットプレートは、一台1350Wのものです。同じ温度設定でも、機種や一度に焼く量で様子は変わります。温度と時間は目安にして、お使いのホットプレートに合わせて調整してください。

キャベツの切り方(動画)

お好み焼きの食感を左右するのが、キャベツの切り方です。パセミヤ流の切り方を動画にまとめました。

ご家庭では、「ぶんぶんチョッパー」「みじん切りチョッパー」などと呼ばれる道具で刻んでもいいかと思います。こちらも動画を参考にしてください。

@pasania.osaka

キャベツの切り方のおまけ 玉ねぎで試験的に導入してるぶんぶんチョッパーでキャベツを切ってみました。 サイズが安定しませんが細かいことを気にしないのであればこれはこれで手軽で便利です。 #お好み焼き #キャベツの切り方 #ぶんぶんチョッパー

♬ Major Permission – DJ BAI

生地の考え方 — 粉と出汁の割合

この家庭向けレシピでは、薄力粉25gに野菜だし25mlを合わせています。小麦粉の種類や仕上がりの好みによって調整しますが、まずはきちんと計量して一度焼き、そこから好みのバランスを見つけるのがおすすめです。

ふるった粉は一度に入れず、出汁へ少しずつ加え、そのつど混ぜ合わせます。生地はボウルの外側から冷やしながら作り、長芋は練り上がったあとに加えます。生地とキャベツなどの具材を合わせるのは、焼く直前に。「生地を作る」ときと、「生地と具材を合わせる」ときの操作を分けて考えると、段取りがつかみやすくなります。

ホットプレートでお好み焼きを焼いている様子

よくある失敗と対処

べちゃっとして、ふんわりしない

まずは、水分の量と、具材を合わせてからの時間を見直してみてください。キャベツに余分な水気があれば軽くきり、粉と出汁は計量します。材料をすべて入れたら「混ぜる」と「和える」の中間でさっくりと合わせ、そのまま長く置かずに焼きます。

ひっくり返すと崩れる

生地がやわらかいので、早すぎる裏返しや、触りすぎに気をつけます。外側が焼けて色が変わるまで待ち、ヘラで押さえつけないこと。返しにくい場合は、次の一枚を小さく分けて焼いてみてください。

外は焼けているのに、中が生焼け

温度が高すぎないか、生地を厚くしすぎていないかを確認します。のばしたあとは蓋をして160度くらいまで下げ、じっくり火を入れます。外側の焼き色だけで焼き上がりを判断しないようにしてください。

焼き上がりの見分け方がわからない

焼き始めから15分前後が目安ですが、厚みや機種によって変わります。店では、表面を軽くたたいたときの音の変化も見ています。慣れないうちは音だけに頼らず、中心を少し開くなどして、豚肉や生地に生の部分が残っていないか確かめてください。

焦げてしまう

最初の高温のまま焼き続けず、生地をのばしたら温度を下げるのが基本です。焼き色が強くつくときは、設定をさらに調整します。ソースは焦げやすいので、焼き上がってから塗りましょう。

参考:お店のイベント出店時の配合(牛すじ入り)

パセミヤはこれまで、数々のイベントでホットプレートを使ってお好み焼きを焼いてきました。ここまでご紹介したのは、その経験から生まれた“パセミヤ的”な焼き方です。

以下は、そのイベント出店時の配合。ご家庭用のレシピとは別の配合で、豚バラではなく煮込んだ牛すじを使い、粉も中力寄りの北海道産小麦を使います。上のレシピの倍量ではありませんので、作り比べてみたい方への参考としてご覧ください。

ひと仕込み分(小さめ3枚に分けて焼きます)

  • 刻んだキャベツ … 約250g(1枚あたり約80g)
  • 生地(中力寄りの北海道産小麦粉+野菜の出汁で練ったもの)… 70〜80g
  • 鶏卵 … Sサイズの場合3個、M〜Lサイズの場合は2個
  • 煮込んだ牛すじ(煮汁を含む)… 90g
  • 天かす・紅ショウガ … 少量

1枚あたりは、上の家庭用(直径20cm)よりひとまわり小さい仕上がりです。ポイントは、具材は直前まで冷やしておき、焼くタイミングでそのつど混ぜること。具材と合わせてから長く置くと、生地がダレてしまいます。生地を練るときは、外側に氷水を張ったボウルを当てて冷やしながら練ると安定します。

パセミヤで使っている、ワンダフルソースの話

パセミヤで使っているのは、尼崎のハリマ食品さんがつくる「ワンダフルソース」。小豆島の醤油蔵から譲り受けた大きな木桶で仕込まれています。使い始めたきっかけは、母の実家近くの酒屋さんからの紹介だったそうです。私たちが子どもの頃から、長くお世話になっています。

同じワンダフルソースでも、パセミヤで使っているものは、通常のものとは少し味が違います。父と相談して決めた配合をもとに、とんかつソースに、ウスターソースを仕込む際に出る澱の部分も加え、甘みと酸味を効かせたブレンドにしていただいています。ソースらしい濃厚さがありながら、口当たりはやわらか。店のお好み焼きや焼きそばに合わせてきた、私たちにはなじみのある味です。

店で使っているソースも試してみたいという方には、「ワンダフルソース パセミヤオリジナルブレンド」をご家庭用に販売しています。ホットプレートで焼くいつもの一枚にも、合わせていただけたらうれしいです。

ワンダフルソース パセミヤオリジナルブレンドのボトル

パセミヤで使っているソース

ワンダフルソース
パセミヤオリジナルブレンド

お好み焼きや焼きそばのほか、目玉焼きやとんかつ、野菜炒めにも。お好み焼きを焼く日だけでなく、ふだんの食卓でも使っていただけます。

オンラインショップで見る →

受付状況・価格・発送予定は、オンラインショップの案内をご確認ください。到着後は、開封前から冷蔵庫で保管してください。

ソースの詳しい話と、ご注文・保存のご案内 →

大阪・中之島のパセミヤについて

お好み焼きの焼き方に、正解はひとつではありません。ご家庭のホットプレートや火加減、お好みの具材に合わせて、ぜひあなたなりの工夫やアレンジを楽しんでください。このページが、その入り口になればうれしいです。

パセミヤは、大阪・中之島で、日本ワインと南インドのスパイス料理、お好み焼きをご用意している予約制の店です。店では鉄板で一枚ずつ、押さえつけずにじっくり焼き上げています。キャベツの風味や、煮込んだ牛すじ、北海道産の小麦粉、平飼いの鶏卵、野菜と昆布の出汁など、それぞれの味わいを楽しんでいただけたらと思っています。

ご来店の際は、日本ワインと料理をゆっくり楽しむ時間としてお越しください。ご予約のタイミングによってご用意する料理が異なりますので、詳しくは予約ページをご覧ください。

お店のご案内・ご予約はこちら →

パセミヤ(Pasania)

住所
大阪市北区中之島3-3-23
中之島ダイビル3階
アクセス
Osaka Metro四つ橋線「肥後橋」駅より徒歩5分
営業時間
平日 17:00〜/土日祝 15:00〜
いずれも最終入店22:00

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