note で書き継いできた連載「葡萄のかたわらで ── 人と葡萄の絡まり合い」が、第14回で一区切りを迎えました。

葡萄の来歴をたどることから始まったこの連載は、栽培化のプロセス、発酵のなかで移り変わっていく酵母の顔ぶれ、テロワールという言葉の重さ、土地と人と葡萄が取りむすぶ関係を、少しずつ辿ってきました。答えを急がず、分からないことは分からないままに置いておく。そういう書き方を、できるだけ守ろうとしてきたつもりです。

最終回で立ち止まったのは、選ぶということについてでした。何を仕入れるか、どの一本を開けるか。カウンターでその選択をくり返すたびに、私は誰かとともにあることを、そのつど選び直しているのかもしれない ── そんな問いから出発しています。

日本で広く栽培される甲州という葡萄の血筋を辿ると、西から来た由緒ある品種、という物語も、純粋に日本のもの、という物語も、同時に少しずつ崩れていきます。仕立て方ひとつにも、湿度や樹勢や機械化との長い交渉があり、そこにも選択があります。

答えらしい答えには、たどり着けませんでした。それでも、もう少しこの場所に立ち続けたいと思っています。

続きは note でお読みいただけます。

これまでの連載全14回は、こちらのマガジンにまとめています。

葡萄のかたわらで 人と葡萄の絡まり合い|中川善夫(パセミヤ)|note

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